
SNS の写真や動画で見る “着物姿×温泉ライフ”――
ちょっと非日常の世界に心が躍りますよね。
「旅館の住み込みって、きついのかな?」
現場のリアルはどうなのか、そして“きつさ”を超える魅力はあるのか。
元スタッフの体験をもとに、ありのままをお伝えします。

「きつい」と言われる主な4つの理由と、乗り越えるためのコツ

① シフトが長い & 中抜けで1日が長い
朝食準備は6:00〜、夕食対応は17:00〜と、
1日の始まりと終わりが早くて遅い。
間に長めの休憩(=中抜け)があるものの、結果的に拘束時間が長く感じやすいのが特徴。
さらに中抜け時間は3〜5時間ほどあるものの、
周辺にカフェや遊び場がなく、ただ時間を持て余すことも。
- 中抜け時間は「睡眠 or 散歩 or 読書」の3択に絞って疲れを溜めないことが最優先。
- 短期の間に連勤が続くこともあるため、休日に連休を取れる旅館を選ぶと疲労リセットしやすい。
- あえて「中抜け時間=自分時間」と割り切り、資格勉強や副業(執筆・動画編集など)にあてている人も。
② 体力仕事が想像以上にハード
旅館勤務=笑顔の接客、と思いきや、裏方では筋トレレベルの仕事が待っています。
布団の上げ下ろし、階段を何度も上がり下りしながらの配膳、浴場の清掃など、
思った以上に腰・脚・腕にくる肉体労働が多いです。
慣れるまでは、足がパンパンで階段を下りるのがつらくなる人も…。
- 出発前に軽い筋トレ(スクワット・ストレッチ・踏み台昇降)を日課にしておくだけで、初日の疲労度が大違い。
- 力仕事は「無理せず2人で運ぶ」「台車を使う」など、無理をしない動き方を早めに覚えるのがカギ。
- インソール入りの靴や、着圧ソックスもおすすめ。疲労軽減に役立ちます。
③ 寮&周辺環境のギャップにがっかり
写真で見た“素敵な旅館”とは裏腹に、
従業員寮は昭和感満載&生活用品ゼロということも。
さらに立地が山奥で、最寄りのコンビニが徒歩30分・バスは1日2本なんてこともあり得ます。
気軽に「ちょっと買いに行こう」ができない不便さは、地味にストレスに。
- 寮は必ず写真で確認。「個室 or 相部屋」「トイレ・風呂は共同か」などもチェックポイント。
- ポケットWi-Fiや長めの延長コード、アイマスク・耳栓などの自衛アイテムを持参しておくと安心。
- 買い出しは休日にまとめて。「日持ちするおやつ・インスタント食品」を少し多めに持っていくのも◎。

④ 人間関係の濃さに気を使う
住み込みバイトは“職場=生活空間”になるので、プライベートと仕事が地続きになります。
シフト外でも顔を合わせることが多く、ちょっとした一言が尾を引くことも。
特に旅館は女性スタッフが多め&年齢層が広めなこともあり、気遣いや言葉選びが重要になる場面が多々。
- 最初の1週間は「聞き役+あいづち+笑顔」に徹するだけで、人間関係の風通しがよくなります。
- どの職場にも“中立的で話しやすい人”がいるので、困ったらその人を見つけて相談を。
- 無理に仲良くなろうとしなくてOK。挨拶・感謝・報連相だけきちんとしていれば十分信頼されます。
それでも挑戦する価値、あります。

「きつい」と言われがちな旅館の住み込みバイトですが、それ以上に得られるものもたくさん。
実際にやってみると「やってよかった」と感じる人も少なくありません。

◆ 生活費がほぼゼロ
寮費・光熱費・まかないが無料のところが多く、出費がほとんどかかりません。
その分、月20万以上貯まる人も多く、3か月で60万円以上の貯金も現実的。
◆ 温泉・観光がし放題
勤務先が温泉旅館なら、勤務後に天然温泉に入り放題という贅沢つき。
休日には徒歩圏で観光やご当地グルメも楽しめて、働きながら旅ができるのも魅力です。
◆ ホスピタリティスキルが身につく
着付け・所作・丁寧な言葉づかいなど、和のおもてなしマナーが自然と学べます。
接客経験があると、将来的に観光・ホテル・航空業界への転職にも強みになります。
◆ 人脈と語学のチャンスも
人気観光地では外国人のお客様も多く、日常会話レベルの英語・中国語を使う場面も。
また、住み込み仲間との出会いから一生の友人や、次の仕事のご縁が生まれることもあります。

失敗しない求人選び 4 ステップ
「○○温泉で、落ち着いた雰囲気の旅館がいい」など、ざっくりでもOK。
希望条件があるほど、マッチする案件を紹介してもらいやすくなります。
「個室寮?Wi-Fiあり?」「中抜けって何時〜何時?」など、不安な点は遠慮せず質問を。
派遣会社を通すと、聞きにくいことも代わりに確認してくれます。
GW・夏休み・年末年始は超多忙…という旅館も。
「初めてなので閑散期スタート希望」と伝えておくのもアリ。
扱う求人が違う場合もあるので、2〜3社で話を聞いてみると安心。
条件やサポート体制、時給の差にも注目です。
- リゾートバイト.com|高級旅館多数&時給1600円〜
- アルファリゾート|初心者向け!オンライン英会話特典あり
- ダイブ|口コミで職場のリアルがわかる
- リゾバ.com|掲載数最多。検索機能も使いやすい♪
派遣会社を使えば、万が一のシフト変更や寮トラブルも間に入ってくれるので、初めての人でも安心です。

“きつさ”を乗り越える現場テク

◆ 声より「笑顔」を先に出す
どんなに疲れていても、最初に“にこっ”とするだけで、相手の印象がガラッと変わります。
笑顔は最強の防御力&信頼の第一歩。
◆ とにかく「メモ魔」になる
料理の説明、部屋番号、配膳順…。一度で覚えるのは無理!
手書き → 声に出す → 繰り返すで少しずつ頭に定着していきます。
◆ 「週1ごほうびルール」で気分転換
お気に入りのスイーツ、いい香りのシャンプー、あったかい入浴剤。
がんばった自分へのプチごほうびでモチベを保ちましょう。
◆ 名前+感謝のひと言を習慣に
「〇〇さん、さっきのサポート助かりました!」
たったそれだけでも現場の空気がぐっと良くなる魔法の言葉です。

こんな人に向いている/向いていない
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
体力に自信があり、立ち仕事が苦にならない | 朝が極端に弱く、夜型生活が基本の人 |
新しい人間関係もわりと楽しめるタイプ | ひとり時間や静かな環境が絶対に必要な人 |
短期間でガッツリ貯金したい目的がある | 趣味やSNSなど、自分時間をしっかり確保したい人 |
和文化・温泉・旅先の雰囲気が好き | 都会の便利さ・快適さがないとストレスになる人 |

まとめ|“きつい”の先にある景色を見に行こう

旅館の住み込みバイトは、正直なところラクな仕事ではありません。
でもその分、「温泉に入りながら貯金もスキルも手に入る」という特別な経験が待っています。
休憩の過ごし方、寮の設備、人間関係の工夫…。
ちょっとした知識と準備だけで、“きつさ”はぐっと軽くなるものです。
「次の長期休み、思い切って挑戦してみようかな」
そんな気持ちが少しでも芽生えたら、まずは条件を整理して、プロに相談してみるのがおすすめ。
自分に合った職場は、きっと見つかります。
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