「仲居さん＝和服でおもてなし」って、
ちょっと敷居が高そうに思えますよね。
でも実は、現場はもっとドタバタで、笑えて泣ける日常の連続。
今回はそんな“仲居の日常あるある”をちょっぴりコミカルにご紹介！
読んでいるうちに、「ちょっと楽しそうかも」って思ってもらえたらうれしいです。
仲居あるある【仕事編】
①朝がとにかく早い…けど、妙に気持ちいい
旅館の朝は、文字通り「夜明け前」から始まります。
最初は「え、まだ星が見えるんだけど…」と戸惑うけれど、次第にその静かな時間が心地よく感じてくるんです。
朝焼けを見ながら館内を準備するうちに、「今日も頑張ろう」って前向きな気持ちになれるから不思議。
気づけば、朝型生活が自分のリズムになっていて、普通のバイトじゃ得られない感覚に。
② 万歩計が爆速カウント！ジムいらずの運動量
1日中、館内を走ったり、階段を上り下りしたり、重いお盆を持って立ち仕事をしたり…。
「今日は何歩くらい動いたんだろ？」とスマホの歩数を見てびっくり。軽く2万歩超えてることも！
最初は足がパンパンになるけど、1週間もすれば筋肉痛が“成長痛”に変わってきます（笑）。
「お金も稼げて、運動にもなって、一石二鳥かも…？」なんて思えちゃうかも。
③ 料理の説明、意外とプレッシャーです
「こちら、本日のお造りです。●●産の新鮮な…」と説明する役割も、仲居のお仕事。
メニューは日によって変わるし、地方の郷土料理など知らない言葉も多くて最初は大混乱。
でも、ベテランさんの説明を真似して覚えたり、自分なりに語尾を丁寧に変えてみたりしているうちに、
いつの間にか「説明が上手だね」と褒められることも。
ちょっとした接客のスキルアップにもつながります◎
④ 着物が着られるようになるとちょっと誇らしい
「着物＝難しそう」というイメージ、ありますよね？
実際、最初は帯の締め方や裾さばきに苦戦しますし、着崩れに気づかず焦ることもあります。
でも毎日着ているうちに、自然と鏡を見なくてもピシッと着こなせるように。
「私、こんなに和服が似合うタイプだったっけ？」と新しい自分を発見できる瞬間でもあります。
お客様対応でのあるある
① 「若女将ですか？」って、実はよく聞かれる
落ち着いて接客していると、意外と多くのお客様から言われるのが「女将さんみたいですね」。
最初は恐縮しながら否定していたけど、何度も言われるうちにちょっと嬉しくなるのが本音。
丁寧な言葉遣いや立ち居振る舞いが評価されていると思うと、「ちゃんと成長できてるのかも」と自信になります。
② 荷物、重すぎ問題（筋トレかと思った）
「お荷物お持ちしますね～」と手を伸ばした瞬間、ズシッ…！
「これは海外旅行レベルの荷物では！？」と驚くほどの重さに出くわすことも。
でも、お客様が「助かったわ～」とにっこりしてくれると、腕のプルプルも報われるんですよね。
③ 大浴場でお客様とバッタリ…気まずいけど、ちょっとほっこり
仕事終わりに大浴場に行ったら、偶然お客様と鉢合わせ。
普段はバッチリ接客モードだけど、そのときはすっぴん＆リラックスモードなので気まずさMAX（笑）。
でも「お疲れ様〜」と声をかけてもらえたり、ちょっと世間話したり。
なんだか“人と人”としてつながれた気がして、じんわり心があったまる瞬間です。
④ 名前を覚えてもらえると、もうそれだけで泣きそう
何度も来てくれる常連さんに名前で呼ばれたり、
「あなたの笑顔が嬉しかった」と言ってもらえたり、
手紙や誕生日プレゼントをもらったり、
アンケートに自分の名前が書かれていたり…。
その一言一言が、どんなご褒美より嬉しかったりします。
本気で泣きそうになるくらい、心に残る瞬間です。
仲居あるある【旅館の裏側編】
① 料理の香りでお腹が鳴る（でも食べられない）
炊きたてのごはん、香ばしい焼き魚、出汁の香り…。
お腹ぺこぺこの状態でその香りの中を動くのは、まさに修行（笑）。
「ご飯ください」とお客様が笑顔で言ってくると、「私も今すぐ食べたいんです！」と叫びそうになることも。
でもそのぶん、まかないの時間の一口目は、五臓六腑に染み渡る幸せです。
② 「○時から休憩ね」が…気づけばどこいった？
「休憩、15時からでいいよ〜」なんて言われていたのに、
急な対応やトラブルで気づけば16時過ぎてる…なんて日も。
でも、忙しい中でもスタッフ同士が「ここ変わるよ！」と声をかけ合ってフォローしてくれるから、
ギスギスせず、なんだかんだで乗り越えられます。
③ 仲居同士のチームワークが頼もしい
1人ではできないことも、誰かが「手伝おうか？」とさっと動いてくれる。
そんな優しさに何度も救われるのが仲居の仕事。
仲間の頑張りを見ていると、「私も負けてられない！」って気持ちになります。
勤務終わりに「今日もありがとうね！」と言い合える関係、ちょっと特別です。
④ 季節ごとに忙しさが全然違う
旅館は 季節ごとにお客様の数が変わる のも特徴的！
- 春（桜シーズン） → お花見客で大忙し！
- 夏（海・避暑地） → 家族連れが増えて、元気な子どもたちがいっぱい！
- 秋（紅葉シーズン） → しっとり大人のお客様が増えて、雰囲気がガラッと変わる
- 冬（温泉シーズン） → 露天風呂が大人気！雪景色に癒されながら働ける
忙しい時期と落ち着く時期がはっきりしているので、
「夏にガッツリ稼いで、冬の閑散期はのんびり♪」 なんて働き方もできるのが旅館ならでは！
⑤ 貸切修学旅行生の対応あるある
まず驚くのは、とにかく量が多いこと。
焼き魚に小鉢に味噌汁に…ずらっと並べる準備は、まさに“食堂のおばちゃん状態”。
「よし、配膳完了！」と思ったら、すぐに「ごはんおかわりくださーい！」「水くださーい！」の大合唱（笑）。
しかも食べ盛りの中高生たちは元気いっぱいで、
「この旅館、メシうまいっす！」なんて言ってくれる子もいて、ちょっと嬉しくなることも。
内心「このペース、あと何杯分持つ…？」とヒヤヒヤしていたりします。
そして、地味にしんどいのが片付け。
食器の量は通常の3倍以上で、終わる頃にはシンクが“給食センター”状態。
無言で洗い物に集中する洗い場の方たちの姿は、ちょっとした戦場のようです（笑）。
さらに面白いのが、生徒たちの反応の差。
- 男子生徒 → 女性スタッフにニコニコ＆話しかけまくり
「お姉さん、やさしい〜！」とテンション高めでフレンドリー。 - 女子生徒 → イケメンスタッフを発見するとキャーキャー
「えっあの人超イケメンじゃない！？」「写真撮ってもいいですか！？」とプチ騒動に（笑）。
こちらは戸惑いつつも、「若いっていいな〜」と微笑ましくなったりして。
そして最後、帰り際に
「ありがとうございました！」「楽しかったです！」と元気にお礼を言ってくれると、
こちらも思わず笑顔に。
なんだかんだで、修学旅行生との時間は“青春のおすそわけ”をもらえるような、特別な時間だったりします。
⑥ 職場恋愛も…あるかも？
毎日顔を合わせて、一緒に頑張って、支え合って…。
自然と「ちょっと気になるな」なんて思う相手ができることも。
実は、旅館バイトを通じて付き合ったり、結婚に至ったカップルも少なくありません。
もちろん、仕事中はプロ意識を忘れずに。
でも、“頑張るあなた”を見て惹かれる人がいるかもしれませんね。
まとめ｜仲居の仕事は、ちょっと大変。でも、その分だけ“特別な毎日”がある
旅館という舞台で、着物を着てお客様をおもてなしする毎日は、決して楽なことばかりじゃありません。
でも、その分だけ人の温かさや、自分の成長をリアルに感じられる“濃い時間”が詰まっています。
「ちょっと体力いるけど、なんか楽しそう」
「私にもできるかな…？」
そんな気持ちが芽生えたあなたへ。
仲居の仕事は、未経験からでもはじめられるんです。
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